
ロゴのレギュレーションについて意識したことはあるでしょうか。ロゴマークを作成するときにはレギュレーションについての意識することがとても重要です。ロゴの作成をする段階でレギュレーションを気にかけておく必要があるのはなぜなのでしょうか。
この記事ではレギュレーションについて詳しく解説し、ロゴ作成の際に何を考えると良いかを紹介します。
ロゴのレギュレーションとは
ロゴのレギュレーションとは日本語にするとロゴの規制です。一般的にはロゴを使用する上でのルールやガイドラインを意味しています。ロゴを作成したらさまざまなところに表示して使用することになります。会社のロゴやブランドのロゴを作成したときには商品のパッケージにプリントしたり、会社説明資料に入れたり、展示会などで大々的に掲示したりするのが普通です。
また、会社やブランドについてメディアが取り上げるときにもロゴマークの使用を許可し、会社やブランドのイメージを広範囲に宣伝するのにも活用します。ロゴを作成した本人や経営者だけでなく、従業員や他社の人もロゴを使う可能性があるのは明らかでしょう。
ロゴのレギュレーションはロゴを使用する際に守らなければならないルールとして定めるものです。企業や団体がロゴを一般に公開して使用できるようにする場合にも、社内での使い方を統制する場合にもレギュレーションを決めます。
例えば、ロゴの色を変えて使われてしまうとブランドイメージが崩れてしまうリスクがあります。デザインの中に象徴的なイラストが入っているのに、視認できないくらい縮小されてしまうと会社の象徴が何かを伝えられないでしょう。
このようにロゴの意義を損なうような使い方をしないように定めるのがレギュレーションです。世界的なレギュレーションがあるわけではなく、ロゴを作成して著作権を持っているなら自由に内容を決められます。
ロゴのレギュレーションの重要性
ロゴのレギュレーションはきちんと定めないと大きなリスクを生み出します。上述のようにブランドカラーを使って作成したロゴの色を変更して使われてしまったら、ブランドイメージを損なってしまうことは明らかです。ただ、メディアによっては二色刷りをしたり、モノクロにしたりすることもあります。
それでもロゴを使用して良いのかどうかをレギュレーションで明確にするのは重要になります。もしレギュレーションがなかったら色を変更されてしまいますが、レギュレーションで色を変えてはならないと定めているとフルカラーのメディアでしか使用できません。
モノクロ印刷で広告に載せたいというケースはしばしばあり、有名メディアならぜひ掲載して欲しいと思うでしょう。しかし、レギュレーションで禁止されてしまっているとメディアとしてはロゴを活用できません。広告には掲載してもらえるかもしれませんが、ロゴなしで文字だけの記事になってしまうこともあるでしょう。
視覚的に見栄えが良いとは言えないので、掲載を断念されてしまうリスクもあります。レギュレーションは色以外にもフォントの変更や装飾の可否、回転などの画像処理やデザインの変更などについて詳しく定めておくのが重要です。
基本的にはロゴの改変は禁止するレギュレーションを整えておけば問題は起こらないでしょう。ただ、自由度を高めることによってメディアに掲載してもらいやすくなったり、イベントを実施する際にパロディのロゴに変えて話題性を高めたりする工夫も可能です。
社内と社外でレギュレーションを変えることも、レギュレーションに違反しているロゴの掲載判断を受けるフローを設けることもできます。最終的にはメリットになるという観点を重視してレギュレーションを整備すると、ロゴの価値を最大限に活用することにつながるでしょう。
ロゴのアイソレーションに注意
ロゴのイメージに大きな影響を及ぼすレギュレーションとしてアイソレーションがあります。アイソレーションはロゴ作成をする段階から注意しておいた方が良い重要なポイントです。アイソレーションとは平たく言えばロゴの周りにある余白についてのレギュレーションです。
ロゴを作成するときには白紙の上で検討していることが多いでしょう。しかし、実際にロゴを使用するときには隣に色鮮やかな画像があったり、文章が書かれていたりすることもよくあります。その影響を受けてロゴのイメージが崩れてしまうことは多いので、アイソレーションとしてどのくらいの幅を設ける必要があるかを検討する必要があるのです。
ロゴの作成時点で意識した方が良いポイント
アイソレーションについて注目すると、ロゴの作成時点で十分な余白を作っておくのが重要なポイントだと言えます。ロゴに使用しているテキストやエンブレムがロゴの領域の端まで到達してしまっていると、アイソレーションのレギュレーションに違反されたときにブランドイメージに甚大な被害が生じてしまうかもしれません。
最低限必要な余白はロゴ内に確保しておくようにするとこのような問題が起こらずに済みます。独立性を重視して、少し余裕のある余白を設けておくと良いでしょう。また、二色刷りをするケースやモノクロにするケースを想定して、二色のパターンやモノクロのロゴも一緒に作成しておくのが良い方法です。
二色刷りやモノクロの場合には、あらかじめ作成されているロゴから選んでもらうようにすると、減色の加工による品質の低下を防ぐこともできます。レギュレーションとして色の変更は禁止にしてしまい、二色刷りやモノクロのロゴも選択肢として提供しましょう。
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レギュレーションを作りながらロゴを作成しよう
ロゴの作成のときにはレギュレーションを作りながら進めていくと効率的です。ロゴを作成するときにアイソレーションとして要求しなければならない幅がどのくらいかもイメージしていることが多いでしょう。二色刷りやモノクロのロゴを作成しているのも、色の変更のレギュレーションを設けるためです。
このようにロゴとレギュレーションは切っても切れない関係があるので、同時に作成していくのが大切です。
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レギュレーションを意識して作成するとロゴの効果を引き出せる
ロゴを作成したらできるだけ広範囲で使うことが重要になります。ただ、イメージを損なうような使われ方をされないようにするには厳密なレギュレーションを定めることが大切です。ロゴ作成ではレギュレーションを意識して進めていき、同時にレギュレーションも作り上げていくのが効率的です。
利用ケースをよく考えて具体的なレギュレーションを併せて作成していきましょう。